季節の変わり目は抜け毛が多くなると良くいいますが、それぞれの季節ごとに抜け毛につながる要因があります。
女性にとっても抜け毛は悩み。頭皮ケアを意識しましょう。
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女性の抜け毛で悩みを抱えている割合は10人に1人といわれています。
ある専門クリニックでは、男性と変わらないほど女性の患者さんが通う所もあるようです。
4人に1人といわれている男性に比べれば少ないとは言えますが、もし薄毛になったとしたらある意味男性以上に深刻ですよね。
今回は季節によって起こる抜け毛の要因を紹介したいと思います。
季節ごとに温度や景色など様々なものが変化していきますが、体調も影響を受けてしまうようです。
女性にとっても髪は命。頭皮ケアもちゃんと意識しましょう!
目次
抜け毛が増える季節の特徴

まずは季節ごとの特徴により、抜け毛の要因となる点をまとめてみました。
春の季節(温度差と環境変化に注意)
20度~10度以下と春日冬日の温度差が激しい時期。
1日の中でも朝、昼、夜と変化しやすく体調に影響が出やすい。
また、進学・就職・異動・引っ越しと環境の変わり目でもあります。
花粉症にもなりやすくイライラしたり、やる気を削いだり。
五月病などあるように精神的にも不安定気味。
自律神経が過敏な時期で、ストレスの影響を受けやすい。
夏の季節(高温多湿や紫外線に注意)
梅雨が明ければ、ほぼ30度を越す猛暑。
湿度も80%になり、まさに高温多湿!
さらに有害な紫外線はもっとも強まる時期。
猛暑が続けば不快指数も高くストレスを受けやすい。
気温が高くなれば室内の温度も下げるようになり、温度差も大きくなります。
秋の季節(温度差、夏のダメージに注意)
暑い夏から寒い冬に変わる季節。
30度を越す猛暑や冬のように10度近くなる日が入り混じる季節の変わり目。
雨の続く肌寒い年、残暑が多い年など毎年違いはありますが、この時期も春と同じく温度差が激しい時期。
また、夏に受けたダメージもこの時期に影響が出るので、頭皮のベタベタと頭皮のカサカサ両方に気を付けたい季節。
冬の季節(乾燥肌、冷え症に注意)
都内では約5~6度とマイナスとはいかないまでも体は十分冷える時期。
体が冷えると血管は縮まり冷え症になり、血流が悪くなれば頭皮は乾燥しやすく肌荒れする時期。
夏と逆で外気と室内の温度差も体調不良になりやすい。
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女性が抜け毛になる原因とは?
季節の影響から抜け毛になる要因をまとめると
①ストレス
②温度差
③冷え症
④紫外線
⑤雑菌
などがあります。
<ストレスの影響>
ストレスを受けると自律神経が反応し、血圧を上げ血管を収縮させます。
血流が悪くなると髪に必要な栄養分が頭皮まで行き渡らなくなります。
さらに、ストレスを受けると抗ストレスホルモンが分泌され緊張を和らげようとする反面、女性ホルモンの分泌量が低下します。
女性ホルモンは髪乗せを生成する働きもあるので、ストレスが続くと抜け毛の原因につながります。
ストレスには、自律神経である交感神経が反応します。交感神経が活発だと副交感神経に切り替わらず体を休める事が出来ません。
髪を育てる成分は主に就寝時に分泌されるので、中々寝付けず睡眠不足になると髪も育たない上に体調不良にもなるし最悪です。
ストレスの改善にはリラックスとリフレッシュ。
肉体的、精神的に受けたダメージは回復が必要です。
リフレッシュしなければ効率は下がる上に、思い切って行動も出来ません。てか、そんな気力も起きなくなります。
時間を割り切り、ゆっくり休んだり、体を動かす運動をしたり、好きな事や趣味を楽しむ。
これにより、幸福ホルモンといわれるセロトニンも分泌され体を回復させるのです。
また、乳酸菌であるガセリ菌はストレスに効果が高いといいます。
緊張するとお腹の調子が悪くなるという経験があると思いますが、腸内から自律神経を緩和し、ストレスを和らげる働きがガセリ菌にはあるようです。

<温度差の影響>
自律神経は体内の温度差を調整し、体温を一定に保つ働きがあります。
気温の変化が激しい時期は、自律神経の働きが活発です。
5度以上の温度差があると対応が追い付かなくなります。
温度差にもストレスを受けます。
ストレスは体の危機的状況に反応し、自律神経が守ろうと働くわけです。
温度の変化は自律神経に負担がかかり、ストレスを受けると頭皮の環境にも影響が出てくるという訳です。
1日の急激な変化や室内の温度差には注意しましょう。
ストレス同様自律神経を安定させることが大事です。
エアコンや暖房で極端に温度を調整するのは免疫力も低下するので良くありません。
暑い時期、冷えた食べ物や飲み物を取り入れ過ぎると胃腸の働きが低下し栄養分の吸収が正常に働かなくなります。
なるべくなら常温の物を摂取するのが望ましいですね。
<冷え症の影響>
冷え症は血流が悪い状態です。
こちらもストレス同様髪を育てる毛細血管に栄養分が届きにくくなります。
また、寒い季節に血行が悪くなると肌が乾燥しやすく、皮脂が渇くと潤いがなくなるので頭皮もカサカサになり、肌荒れを起こします。
そこに雑菌やホコリが溜まったり、フケが発生すると毛穴に詰まり髪の毛の成長の妨げになります。
稀ではありますが、フケが大量に発生して抜け毛が増える粃糠性脱毛症(ひこうせいだつもうしょう)という症状もあります。
筋肉は基礎代謝を高めエネルギーから熱を作りやすくします。
血を循環させる血管は筋肉の力で流れているので、筋肉を作る事は冷え症の改善につながります。
冷え症の方は必ずと言っていいほど指先が冷えています。
手の指先は毛細血管が集中しているところです。指先を温める事で自律神経は正常に働こうとします。
外出時は手袋でしっかり手を保護しましょう。水洗いなどで冷えた指先にはマッサージするのも良いでしょう。
肩甲骨は腕から指先に伸びる血管が通っていますので、肩を回すなどして柔らかくしておくのも血流が改善します。
<紫外線の影響>
紫外線は皮膚の細胞を破壊します。
皮膚内に蓄積し、年を重ね体内の活動が衰えるとシミやシワなど表面化するので直射は要注意です。
紫外線の中には窓ガラスも通り抜け、表皮の下まで浸透するものもあります。
さらに活性酸素を発生させ細胞膜に取り付き、酸化させ細胞の活動を弱らせる恐れがあります。
頭皮の皮脂が酸化すると角栓になり、毛穴を塞ぎ抜け毛の原因につながります。
これを避けるには外出をしないことに限りますが…そうも言ってられないですよね。
外出時には、なるべく日傘など直射を避けることが大事です。
日焼け止めも必ずしておきたいのですが、汗で流れてしまうし頭皮に直接塗ることは出来ません。
飲む日焼け止めはご存知ですか?安全性の高い製品としてアスリートなどに人気も高いようです。
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<雑菌の影響>
皮膚には約200種類、1兆個の常在菌がウロウロしています。
もちろん人間と共存し、体を守る役割があります。
しかし、肌荒れなど皮膚に異常が起きたり、体調不良など体に異変が起こると急に牙を剥くことがあります。
抜け毛の原因を作る菌といえばマセラチア菌。
高温多湿な頭皮では、汗、皮脂、ホコリなど汚れまみれです。
特にマセラチア菌は皮脂を好み、遊離脂肪酸に分解します。
高温多湿や肌荒れの季節はマセラチア菌が発生しやすく皮脂が角栓となり毛穴に詰まり、湿疹や膿が溜まり抜け毛の原因につながります。
頭皮トラブルにより、皮脂が過剰に分泌されることで起こる脱毛を脂漏性脱毛症(しろうせいだつもうしょう)といいます。
マセラチア菌を抑えるためには、汗や脂っぽい状態でムレた状態を放置せず、こまめに拭き取るのが大事です。
もし、頭皮に湿疹が出たり、吹き出物が出た場合は抗菌作用と抗炎症作用のある薬が効果的です。
フルコートfやテラ・コートリルはその効果があります。
フルコートf

テラ・コートリル

症状が酷い場合や症状が治まらない場合粃糠は皮膚科に相談しましょう。
また、市販に多いアルカリ性シャンプーは刺激が強く頭皮トラブルを起こすことがあります。
皮脂をキレイさっぱり落としてしまうと、皮脂の生成が活発になり分泌量が増える事があるようです。
肌の弱い方には頭皮に優しいシャンプーもオススメです。
女性も愛用している!チャップアップシャンプーは女性の髪にも優しい
保湿力があり、適度に皮脂があり、免疫力を失わない事が大切です。
女性は男性に比べデリケート?

そもそも女性は月経があるため、体調や精神的のも変化が起こりやすい。
加齢や食生活や体調不良、そしてストレスから女性ホルモンの分泌が低下しやすく、ホルモンバランスが乱れます。
ホルモンバランスの乱れは自律神経に影響を与えます。
自律神経は血圧、内臓、分泌物、体温の調整など無意識に体内をコントロールする役割があります。
また、生理中は腹部に血液が滞りやすく、全身への血の巡りが低下するようです。
男性と比べ筋肉量が少ない分、代謝が低く熱の発散も少なく、皮下脂肪は熱を通しにくいため温まりにくい。
そんな訳で、女性の体感温度は男性よりも2~3度低く、貧血や冷え症になるのは女性が多いのです。
女性にはこのような特徴があり、それらの要因が季節の変化にも大きく関わってきます。
そして、髪の毛にも影響を与え抜け毛の原因になる訳です。
どの症状でもいえますが、それが普通だと思い込み、自分の受ける影響に気付かない女性も多いようです。
季節の変化と体調の変化を意識しながら、しっかり体調と抜け毛の対策をしていきましょう。
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