毛根ってなに?毛を抜くと生えなくなるの?

なにやら毛を抜くと根元に付いている柔らかい塊。

これってなんだろう?

毛根部分が抜けると毛は生えなくなるの!?

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今まで生きてきた中で一度や二度、髪の毛を引っこ抜く経験ってありますよね?

今考えるとバカタレ!

と言いたくなるようなとんでもない行為です。

ドアに挟まったり、ガムテープが引っ付き、不可抗力でブチッ!と抜ける事も当然ありますけども。

そんな無残な髪の毛ちゃんの根元を見てみると何やらポコッとした柔らかい塊が!

いつの間にやらそれを毛根と認識してました。

 

あまり深く考えませんでしたが、よくよく考えてみるとこれってそもそも何?

毛根って確かにそうかもしれないけど、これ抜けても大丈夫なヤツ?
髪の毛が生えないなんてことは…ないの?

毛根 抜く 外人 画像

という訳で、ちょっと前置きが長かったですが、今回はそんな毛根について紹介させて頂きます。

最近の研究で実は薄毛に関係する重要な部分とも言われているようです。

毛根ってなに?

毛根、毛幹

毛というのは当然皮膚の中で作られ、表皮の外に伸びていきます。

そもそも毛根とは、画像にもあるように皮膚から下の部分をいいます。

目に見えて表皮から生えている部分を毛幹部と言います。

毛細血管から酸素や栄養分が送られ、毛乳頭がそれらを取り込み毛母細胞に送ります。

栄養分を取り込んだ毛母細胞が細胞分裂を繰り返し毛を生成する訳です。

毛母細胞と毛乳頭を覆う部分を毛球といいます。

表皮の下には皮脂を分泌させる皮脂腺や汗を放出する汗腺があります。

これら皮膚の下の活動部分を合わせて毛根部という訳です。

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髪の根元に付いてる塊ってなに?

故意かどうかはともかく、何かの拍子で髪の毛がブチっと抜ける。

すると何やら根元に透明で柔らかい塊がついている事があります。

それは毛根鞘(もうこんしょう)といって、毛根部と毛幹部を支えて髪の毛と毛球部を接着しているものなんです。

髪のツヤを保つキューティクルはウロコのように何層にも重なっています。(日本人では大体5~6枚ほど)

毛根鞘はそれらをしっかり支えるため針の返しのようになっているんです。

髪の毛に関わらず、腕や足などその他の毛も同じ作りになっています。

毛根鞘を抜くと毛は生えないのか?

髪の毛や体毛がブチっと抜ける。

毛根鞘も一緒に抜けてしまった場合、その毛穴から新しい毛が生えてくるのか?

さすがに認識することは難しいですね。

 

全身には毛穴が約500万個もあり、平均で1㎝平方辺り20個あります。

髪の毛など1つの毛穴から2~3本生えている部分もあるので、数本抜けた毛穴を確認するのは不可能に近いですね。

 

実際には毛穴はあるけど毛を作る組織が元々なかったり、活動のサイクルによって毛幹部分にはまだ見えていない毛もあるので、生えている毛は大体3分の1(150万〜200万本)と言われています。

で、その肝心な毛穴から毛は生えてくるのか?

なんですが、ほぼ確実に新たな毛が生えてきます。

 

毛を作り出すのは毛母細胞です。

毛母細胞が活発に細胞分裂し、その細胞が徐々に押し上げられ角化したのが髪の毛や体毛です。

毛母細胞がなくなってしまうと毛が生成されることはありませんが、毛を抜くぐらいでは毛母細胞にほとんど影響はありません。

 

そのためムダ毛の脱毛にはレーザー脱毛やニードル脱毛など熱や電流で刺激を与え、毛母細胞を死滅させる訳です。

とはいえ、特定の部分を抜くのは困難という話はしましたが、目立つ毛があってそれを何度も抜いているとサイクルが崩れ生えるまでの期間が長くなったりと変化する事はあるかもしれません。

ストレスを受けると髪の毛をムシッてしまう。

ちなみに、うちの10歳の息子は見た目も中身もわんぱく小僧の化身みたいなタイプで、勉強なんか大の苦手というやつです。

順番に解いていく問題がその逆、とか桁が変わるとこんがらがって結び付かなくなっちゃうんですよね。

そしてある日、頭のテッペンをみるとポッカリとハゲになっていたんです。

机で悩んでイライラすると髪の毛を引っ張っていたようなんです。

過剰なストレスを感じると大人でも髪の毛をムシッてしまいハゲてしまうことがあるようです。

あまりにムシャクシャしてムシッているのであればまばらにハゲてしまいますし、寝ている時など無意識のうちにムシッている感じではありません。

ストレスではありますが、うちの子の場合はクセに近い感じもあります。

幸いにも男の子でわんぱく丸出しなので、ひとまず坊主にしてムシる髪の毛をなくしてしまいました。

さらしてスマヌ!!!m(__)m

これが女の子だったらそうもいかないので、余計悩んでしまいますけどね。

 

しばらくしても治らず、長引いてしまうようなら皮膚科もしくは精神科などに伺おうと思います。

それにしても勉強はやらなければいけないし、教えようとしても右から左で、すぐに眠たくなってしまうし……悩ましいところです。

と、不安と心配をよそに、髪の毛と毛根鞘が抜けても生えてくるということを、息子が体を張って実証するような感じになってしまいました。

白髪を抜く人や中には髪を抜くクセ?なんて人もいるようですが、体毛も含めて引っこ抜いても意味はないし痛いだけです。

それぞれの悩みには適切な対応を行いましょう(^^)

毛根鞘の役割とは?

 

毛根鞘には内毛根鞘外毛根鞘があります。

髪や体毛と結合しているのは内毛根鞘、さらに内毛根鞘を支えているのが外毛根鞘です。

内毛根鞘の結合力は、成長期で毛を作る活動が活発な時期が強く休止期になると弱まります。

その後角化して体外に押し出されます。

外毛根鞘にはポコっと膨らんでいるバルジ領域というものがあり、毛母細胞の元を作る毛包幹細胞や毛の色を調整する色素幹細胞が存在しているようです。

 

新しく髪の毛が生え変わる際、毛母細胞の元となる細胞がこの毛包幹細胞から作られ始まるということです。

最近ではこの領域に17型コラーゲンが存在し、発毛を促す重要な役割があるという研究結果が出たようです。

髪の毛の発毛を前進させることはもちろんですが、例えばレーザー脱毛は色素細胞からなるメラニンに反応させる必要がありますので、完全に毛母細胞を破壊するには毛が成長して黒くなる部分に照射しなくてはなりません。

なので1度だけでなく、期間を開けて新たに生えてくるのを待って数回にわたりダメージを与えなければなりません。

バジル領域と17型コラーゲンの研究がさらに進めば、毛母細胞を破壊しなくてもここに刺激を与えれば1度で脱毛が完了するなど画期的な治療法になるはずです。

まとめ

今回は毛を抜いたら生えなくなるのか?その毛に付いている毛根鞘の役割や毛根の働きなどザックリと紹介させて頂きました。

毛母細胞がある限り、髪や体毛を抜いても生えなくなる訳ではありません。

とはいえ、毛根鞘は毛を支える役割があり、毛の生成に関わる領域がある大事な部分です。

むやみに引っこ抜くような刺激は与えないようにしましょう!

最後までありがとうございました!

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