円形脱毛症はいわゆる「10玉のようなが脱毛斑」が出る症状。それだけならまだしもさらに症状が進行すると円形だけでは済まない状況に!抜け毛が止まらない円形脱毛症の怖さとは!?
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あれ?ふと気づいたら脱毛斑がある!
円形脱毛症はある日突然やってくるかもしれません。
脱毛症の中でも特に円形脱毛症は特殊で、重い症状になるとさらに抜け毛が止まらない状態になり全身の体毛にも転移しかねない怖いものです。
原因も治療法もあまり解明されていないようです。
円形脱毛症の原因

参考URL:http://go-rich2.info/category2/
10玉、500玉くらいの脱毛斑がある日突然現れる。
これが円形脱毛症の始まりです。
「10円ハゲ」という言葉があるように幼児や十代など比較的若い頃に発症する場合が多いようですが、成人になってからも発症するケースはありそれらの原因についてはまだ解明されていないようです。
円形脱毛症になるとよくストレスが原因だといわれることが多いですが、遺伝やホルモンの変化、アトピー素因で起きる場合もあるようです。
そしてそれらから起因して起こるとされているのが自己免疫疾患という症状です。
本来外部から侵入した異物、細菌やウイルスを攻撃し体の守る役割である白血球が体内の必要な組織まで破壊する症状です。
円形脱毛症が起こる可能性としては白血球の一つであるTリンパ球が毛根部分を攻撃し健康な髪を弱らせ急激に抜け毛が起きるということです。
アトピー素因とは皮膚炎、鼻炎、気管支炎、花粉症、などアレルギーを持つ体質の事です。
くしゃみなど異物に対して反応する作用は体を守る免疫が働く事によって起こりますが、アレルギー体質の場合それらが過剰に反応し炎症を起こしてしまいます。
円形脱毛症を発症した人の約4割はアトピー素因を持っているようです。
また、アトピー素因は遺伝からも受け継がれる場合が多く、同じく円形脱毛症も遺伝から起こるケースもあるようです。
ストレスを受けると交感神経が反応して血管が縮小し、血流が悪くなり抜け毛が増える原因です。
最近ではタレント議員の山本太郎氏やプロ野球選手、そしてACミランで活躍中の本田選手などが円形脱毛症になったことで有名ですが、もの凄いストレスを受けた場合も自己免疫疾患を患う起因の一つなのかもしれません。
円形脱毛症の種類

参考URL:http://www.kyoto-hokenkai.or.jp/topics/1304.htm
いわゆる一つの円形脱毛症はあくまで初期症状の段階であり症状がさらに進行していくと抜け毛が止まらなくなり、全身の体毛に影響を及ぼすある意味もっとも恐ろしい脱毛症です。それぞれの脱毛症について紹介します。
単発型脱毛症
円形脱毛症といわれるように地肌の一部分が円形の形に髪の毛が抜ける症状。10円ハゲと言いますが楕円形の形や大小は様々です。
いつの間にか治っているという一時的な場合もありますが再発したり、多発型に進行する事があります。
多発型脱毛症
単発型より症状が進行し10円、500円玉のような脱毛斑が2つ以上現れる症状です。
脱毛斑同士が重なってしまう多発融合型になると、抜け毛部分が広がり中々隠しきれない状態です。
この段階ではほとんど一時的で治るということはないので皮膚科に相談するべきです。
蛇行型脱毛症
AGAなど本来起きやすい脱毛症は前頭部や頭頂部の髪の毛が抜けるのに対し、ハゲ因子の現れない後頭部や側頭部が抜け落ちる症状。
また、円形というより蛇が蛇行するような形になることから蛇行型といわれています。
他の脱毛症と違い特殊だといわれる症状です。
全頭型脱毛症
さらに症状が重くなり、抜け毛が進行して髪の毛が全て抜け落ちてしまう症状です。
この症状では改善するまでには少なくとも1年から数年かかることがあります。
汎発型脱毛症
円形脱毛症といわれる抜け毛の症状でもっとも進行した状態。
髪の毛以外のまゆ毛や髭、手足など全身の体毛までも抜け落ちてしまう症状です。
もはや円形でもないですが、単発の脱毛斑から始まる事から起こるようです。
症状の改善については見通しが経たず、気の抜けない治療の継続が必要です。
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円形脱毛症の兆候
ある日頭を触ったら地肌がに触れる部分が多い!周りの人に指摘された!
など円形脱毛症は通常の脱毛症と違い、突如現れる事が多い症状なので自分でも中々気づきにくい場合があります。
円形脱毛症が起こる兆候としては以下の症状が現れた場合注意が必要です。
ツメのでこぼこ

参考URL:http://tumekenkou.seesaa.net/article/391613602.html
ツメは主にたんぱく質などの成分で作られています。
たんぱく質の主成分はケラチンで髪の毛と同じ成分です。
物を掴む上でツメはなくてはならないものですが、指先は神経が集中しているというように体調の変化に反応する事があります。
栄養不足やストレスなどからもツメが変形することもあり、円形脱毛症を患う人にもツメにデコボコが起きる場合があるようです。
ツメの状態には注意しておきましょう。
毛根鞘が細く尖っている

抜けた髪を見ると根元の方に白い固まりが付いている事があります。
これは毛根鞘(もうこんしょう)といって頭皮から出ている髪と毛根部を接着しているものです。
通常はマッチ棒のような楕円形をしていますが、円形脱毛症などに見られる毛根鞘は細く尖っていたり、ギザギザと切れている形もものがあります。
髪のサイクルが乱れ成長しきる前に髪の毛が抜け落ちた状態ですので、毛根鞘を確認し異常な形であれば注意が必要です。
円形脱毛症の改善
単発型の場合は1年以内に回復するケースが多いようですが、それ以上に進行すると回復までには数年かかるといわれています。
円形脱毛症に用いられる治療法としては外用薬から内服薬など様々でステロイド投与、抗アレルギー剤、紫外線によるレーザー治療などがあります。
抗アレルギー剤
セファラチンやヒスタミン剤は皮膚炎や花粉症などアレルギー反応を抑制する内服薬です。
また育毛剤などに使用されているグリチルリチン、メチオニンも炎症やアレルギーを抑える効果があり、単発型や多髪型などの症状では効果が見込まれます。
局所治療
一般的な外用薬で市販されている塩化カルプロニウム(フロジン液)は血行促進、血管拡張の効果が見込まれ脱毛斑に直接塗布します。
ステロイドはもっとも使用される成分で外用薬、内服薬などありますが、中々症状が改善されない場合は直接脱毛斑へ注入する局所注射があります。
炎症や免疫を抑える効果があり発毛の効果があります。
スクアレン酸ジブチルエステルやジフェニルシクロプロぺノンといった薬剤を使用した治療法は安全で幼児や幼い子供にも使用出来るようです。
直接塗布することで頭皮をあえて炎症させかぶれを起こし、免疫機能を改善させ発毛を促す効果があります。
それぞれ副作用もあり自費負担になるケースがありますので、皮膚科や専門外来で相談することをおすすめします。
円形脱毛症とその原因とされる自己免疫疾患には特効薬はなく、アレルギーやストレスを抑制したり免疫を整えることで地道に治療を続けていくしかないようです。
比較的小さい単発型は髪を伸ばせば隠せるので、様子を見る方もいるようですが医学的にも原因がはっきりしていないので、さらに進行してしまう前に対処する必要があります。
精神的にも相当辛い症状ですが、AGAなどの脱毛と違い症状が改善されれば髪の毛は生えてくるので、地道に継続するしかありません。
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